ビスコ保存缶は何年もつ?30枚582kcalを実際に食べて確認

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非常食のビスケットを探していると、赤い缶に入った「ビスコ保存缶」を見かけます。
子どものころから食べているお菓子がそのまま非常食になっていると知って、気になっている方も多くいます。
ただ、缶にどれだけ入っているのか、何年もつのか、通常のビスコと何が違うのかは、パッケージの写真だけでは分かりません。

そこで実際に缶を買って中身を確かめ、江崎グリコが公表している数値とあわせて整理しました。
結論からお伝えすると、ビスコ保存缶は30枚入りで、製造日から5年6か月もちます。

この記事を読むと分かること

  • ビスコ保存缶の内容量とカロリー、缶の大きさ
  • 通常のビスコや保存用ビスコ(コンパクトタイプ)との違い
  • 実際に食べた感想と、非常食として頼れる範囲
  • 買える場所と、開けたあとの扱い方

ビスコ保存缶は30枚入りで5年6か月もつ

ビスコ保存缶は、江崎グリコが防災備蓄食品として最初に発売した缶入りのビスコです。
まずは基本の数値をまとめました。

項目ビスコ保存缶
内容量30枚(5枚×6パック)
エネルギー582kcal(1缶あたり)
賞味期限製造日より66ヶ月(5年6か月)
缶のサイズ直径104mm×高さ123mm
アレルギー物質乳成分・小麦(鶏卵は不使用)
保存方法脱酸素材封入。直射日光をさけ涼しい場所

1缶582kcalはごはん3.5杯分

1缶あたりのエネルギーは582kcalで、グリコはこれを「ごはん3.5杯分」と説明しています。
ごはん1杯を100g・168kcalとして換算した数字です。

5枚入りのパックが6つ入っているため、1パックあたりでは97kcalになります。
成人が1日に必要とするエネルギーはおよそ1,600kcalから1,800kcalとされているので、1缶ですべてをまかなうことはできません。
そのため主食となるアルファ米や缶詰を軸にして、ビスコは甘みとカロリーを足す役割で考えると無理がありません。

1パックあたりの栄養成分は次のとおりです。

項目1パック(5枚・標準20.6g)当たり
エネルギー97kcal
たんぱく質1.1g
脂質4.0g
炭水化物14.6g(糖質13.6g/食物繊維1.0g)
食塩相当量0.11g

備蓄食は炭水化物に偏りがちですが、ビスコにはGCL1815乳酸菌とスポロ乳酸菌が入っており、食物繊維も1パックあたり1.0g摂れます。
限られた食事が続く場面では、この組み合わせが働きます。

缶の大きさと置き場所の目安

缶は直径104mm・高さ123mmで、500mlのペットボトルより背が低く、太さは一回り大きいくらいの大きさです。
手に持つとしっかりした厚みがあり、備蓄箱の中で潰れる心配がありません。

丈夫で目立つ赤い缶なので、押し入れの奥にしまい込むよりも、目に入る場所に置いておくほうが管理しやすくなります。
非常食全体の置き方については非常食の保管場所はどこがいい?分散させる置き方を解説でまとめています。

賞味期限は製造から66ヶ月

グリコの商品ページでは、賞味期限を「メーカーの製造日より66ヶ月」と表記しています。
月数に直すと5年6か月で、企業向けのページでは「5年保存」と案内されています。

半年分の余裕があるのは、脱酸素材を缶の中に封入して酸化を抑えているためです。
ただし、これは製造日を起点にした期間なので、手元に届いた時点で残りが5年ちょうどとは限りません。
買ったらすぐに缶の底の日付を確認しておくと、あとで慌てずに済みます。

通常のビスコとの違いは賞味期限

スーパーで売っている通常のビスコと、保存缶は何が違うのかを整理します。

通常品は12ヶ月、保存缶は66ヶ月

最も大きな違いは賞味期限です。
グリコの公式情報では、通常のビスコもビスコミニパックも賞味期限は製造日より12ヶ月ですが、保存缶は66ヶ月と5倍以上の開きがあります。

商品内容量賞味期限
ビスコ保存缶30枚(5枚×6パック)製造日より66ヶ月
ビスコ15枚(5枚×3パック)製造日より12ヶ月
ビスコミニパック5枚製造日より12ヶ月

エネルギーは通常品が1パック105kcalなのに対し、保存缶は97kcalとわずかに低くなっています。
中身がまったく同じというわけではありませんが、栄養の面で差を気にするほどの違いはありません。

味とパッケージは通常品とほぼ同じ

保存缶のクリームには北海道産のミルクが使われており、なめらかな口どけとやさしい甘さは通常のビスコと変わりません。
パッケージデザインも通常品と同じなので、缶を見ればひと目でビスコだと分かります。

災害時は見慣れないパッケージの食品ばかりが並びがちなので、とくに小さな子どもは口をつけようとしません。
そうした場面で「いつも食べているお菓子」がそのまま出てくることには、栄養とは別の価値があります。

缶の裏に災害用伝言ダイヤルが載っている

保存缶のパッケージ裏面には、災害時の声の伝言板である「災害用伝言ダイヤル」の使い方が印刷されています。
停電でスマートフォンが使えないときでも、缶を見れば連絡手段を思い出せる作りです。

同じ発想は他社の保存缶にもあり、ヤマザキビスケットのルヴァン保存缶にも171の案内が印字されています。
その中身は災害救助用クラッカーは1袋227kcal|ルヴァンの保存缶で確かめました。

保存缶とコンパクトタイプはどちらを選ぶか

ビスコの備蓄用には、缶入りのほかに「保存用ビスコ(コンパクトタイプ)」があります。
検索でも両者の違いがよく調べられているので、公表されている仕様で比べます。

30枚の缶と15枚の袋

項目ビスコ保存缶保存用ビスコ(コンパクトタイプ)
内容量30枚(5枚×6パック)15枚(5枚×3パック)
エネルギー582kcal(ごはん3.5杯分)291kcal(ごはん1.7杯分)
賞味期限66ヶ月5年
形状フタ付きの缶脱気包装の袋
1ケース40コ60袋

缶は1つで30枚入るぶん量がまとまり、コンパクトタイプは袋なので上着のポケットに入る薄さに収まります。

家庭は缶、大量備蓄は袋

グリコは缶を「各自で保管する場合に適している」、コンパクトタイプを「大人数分の集中保管に適している」と説明しています。
つまり家庭で数缶そろえるなら缶、会社や自治体が数百人分をまとめて置くならコンパクトタイプという住み分けです。

家庭で選ぶ場合、缶にはもう1つ利点があります。
フタが付いているため一度で食べきる必要がなく、家族で少しずつ分けられます。

実際に食べて分かったこと

仕様だけでは味の見当がつかないため、缶を買って開けてみました。

甘さと口どけ

保存缶という扱いなので、通常版と比べて味は落ちるだろうと考えていましたが、開けてみると通常のビスコとほとんど変わりませんでした。
クリームの甘さがちょうどよく、ビスケットのサクッとした食感も残っています。

小さな子どもから年配の方まで食べやすい味なので、家族の人数構成を選ばずに備えられます。

水がほしくなる場面

ビスケット系の非常食に共通する点として、食べ進めると水がほしくなります。
クリームサンドのビスコは乾パンよりは口の中に残りにくいものの、それでも飲み物が近くにあるほうが快適です。

そのため備蓄するときは、必ず水とセットで数を数えるのがおすすめです。
必要な水の量は水の備蓄は1人1日3L|必要量の計算と生活用水の目安にまとめました。

主食のかわりにはならない

1缶582kcalという数字は、1日分の食事をまかなうには足りません。
ビスコ保存缶はあくまで甘みとカロリーを補うもので、主食はアルファ米や缶詰で確保する前提になります。

役割を分けて考えれば、備蓄食に足りない「甘いもの」を無理なく足せます。
ほかの甘い非常食と比べたい場合は非常食のおやつ5選|定番のお菓子をカロリーと保存期間で比較が参考になります。

買える場所と値段の見方

ビスコ保存缶は防災用品の扱いなので、通常のビスコとは売り場が違うことがあります。

通販で買うとき

最も確実なのは通販です。
グリコが運営するダイレクトショップでは単品と10缶セットが用意されており、Amazonや楽天市場、ヨドバシカメラなどでも取り扱いがあります。

価格を見るときは、缶単位とケース単位で1缶あたりの単価が変わる点に注意すると失敗しません。
家庭で3缶から5缶そろえる程度なら単品で買い、まとめて備えるならセットのほうが1缶あたりは安くなります。


店頭で見かける場所

店頭ではホームセンターや防災用品売り場、一部のスーパーの防災コーナーに並びます。
ただし置いている店とそうでない店の差が大きく、防災の日が近づく時期以外は棚から消えることもあります。

急いでいないなら通販、実物を見て決めたいならホームセンターの防災コーナーを回るという使い分けが現実的です。

開けたあとの扱いと期限の管理

長期保存できるのは未開封のあいだだけなので、開けたあとの扱いも知っておくと安心です。

フタ付きでも早めに食べきる

缶にはフタが付いていますが、グリコは「缶を開封したら保存できません」と案内しています。
脱酸素材で守られていた状態が開缶で終わるためで、フタは一時的に閉じておくためのものと考えるのが正確です。

5枚ずつの個包装なので、開けたあとも数日かけて食べ進められます。
また、缶を開けるときは切り口で手を切らないよう気をつけるのがおすすめです。

賞味期限をメールで知らせる仕組み

グリコは「賞味期限お知らせシステム」を無料で提供しています。
Glicoメンバーズに登録して商品名と賞味期限を入れておくと、期限の4年前・3年前・2年前・1年前・3ヶ月前・1ヶ月前の月初めにメールが届きます。

登録できるのは最大100件までで、賞味期限が1ヶ月以内の商品は登録できません。
マイページでは期限切れの商品に色が付くので、水や他の備蓄品もまとめて管理できます。

5年半という期間は、買ったこと自体を忘れてしまうには十分な長さです。
仕組みに任せてしまうか、日ごろから食べて買い足すローリングストック法とは?始め方と続けるコツを解説を取り入れるか、どちらかを決めておくと期限切れを防げます。

アレルギーと子どもに食べさせるとき

子ども向けに備える方が多い商品なので、原材料の面も確認しておきます。

乳成分と小麦を含む

原材料に含まれるアレルギー物質は、28品目のうち乳成分と小麦です。
クリームサンドのビスケットなので、どちらも避けられません。

家族に該当する方がいる場合は、米粉を使った保存パンなど別の選択肢を組み合わせることになります。

鶏卵は使っていない

グリコは「ビスコは鶏卵を使用しておりません」と明記しています。
卵アレルギーのあるお子さんがいる家庭では、選択肢に入れられます。

とはいえ製造ラインの状況は商品によって変わるため、実際に食べる前にはお手元のパッケージ表示を確認するのが確実です。

ビスコ保存缶のよくある質問

グリコの商品ページでは、賞味期限は製造日より66ヶ月と表記されています。
月数を年に直すと5年6か月です。
企業向けの資料では「5年保存」と案内されているので、余裕を含めた表記だと分かります。
食べ比べた範囲では、通常のビスコとほとんど変わりませんでした。
クリームには北海道産ミルクが使われており、パッケージデザインも通常品と同じです。
内容量と形が違います。
缶は30枚入りで582kcal、コンパクトタイプは15枚入りで291kcalです。
缶はフタ付きで各自が保管する用途、コンパクトタイプは大人数分をまとめて置く用途に向いています。
グリコは開封後は保存できないと案内しています。
5枚ずつの個包装なので数日かけて食べ進められますが、開けたら早めに食べきるのがおすすめです。
グリコのダイレクトショップのほか、Amazonや楽天市場、ヨドバシカメラなどの通販で購入できます。
店頭ではホームセンターや防災用品売り場、一部のスーパーの防災コーナーに並びます。
賞味期限はおいしく食べられる期間の目安なので、切れた直後に食べられなくなるわけではありません。
ただし缶のサビや膨張があるものは避けるのが安全です。
判断の基準は非常食の賞味期限切れ|食品別・期間別の目安と5つの判断基準にまとめました。
主食ではないので、缶数から決めるより「甘いものを何日分足すか」で考えるほうが決めやすくなります。
1缶で6パックあるため、3人家族が3日間1日1パックずつ食べる場合でも2缶あれば足ります。

まとめ

ビスコ保存缶は30枚入りで582kcal、賞味期限は製造日から66ヶ月です。
通常のビスコが12ヶ月であることを考えると、味をほぼ変えずに5倍以上もたせている点が、この商品の強みです。

食べ慣れた甘さがそのまま備蓄できるため、非常食にありがちな「口に合わない」という失敗が起きにくい商品です。
一方で主食にはならないので、アルファ米や缶詰と組み合わせて役割を分けるのが前提になります。

まずは1缶買って開けてみて、家族の口に合うかを確かめるところから始めるのがおすすめです。
そのうえで必要な数を買い足し、賞味期限お知らせシステムに登録しておけば、5年半先まで手をかけずに備えられます。

ルヴァンやハーベストと比べてから決めたい場合は、3種類を食べ比べたビスケット系非常食3種を食べ比べ|ビスコ・ルヴァン・ハーベストもあわせてご覧ください。

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