非常食の賞味期限は何年?種類別の保存期間一覧

非常食を買ったあと、賞味期限がいつまでなのか分からなくなってしまうことはありませんか。
非常食は種類によって保存できる期間がかなり違うため、まとめて同じ時期に買い替えようとすると、どうしても無駄が出てしまいます。

この記事では、非常食の種類ごとの保存期間の目安を一覧で整理したうえで、期限を切らさずに管理していく方法をお伝えします。

この記事を読むと分かること

非常食の種類別に、賞味期限がどれくらいなのか
なぜ非常食は3年も5年も保存できるのか
賞味期限と消費期限は何が違うのか
期限切れで無駄にしないための買い方と管理方法

非常食の賞味期限は種類によって2年から7年

非常食の賞味期限は、ひとくちに「長期保存」といっても種類によって大きく変わります。
まずは代表的な非常食の保存期間を一覧で確認しておきましょう。

種類賞味期限の目安特徴
アルファ米5年前後水分をほぼ抜いてあり最長クラス
乾パン5年前後昔からある定番。水分が少ない
クラッカー(保存缶)5年前後缶入りで湿気に強い
パンの缶詰3〜7年光と酸素と湿気を完全に遮断できる
保存パン(パウチ)1〜5年しっとり感を保てるが缶より短い
缶詰(おかず・ごはん)3年前後そのまま食べられるものが多い
レトルト食品3〜5年温めるとおいしいが水分が多い
長期保存水5〜10年備蓄用に作られた専用の水
栄養補助食品(バータイプ)1年前後普段のおやつ兼用向き

この一覧を見ると、同じ非常食でも1年しかもたないものと10年もつものが混在していることが分かります。
そのため「非常食は5年もつ」と思い込んで一括で買ってしまうと、短いものから先に期限を迎えてしまいます。

もっとも長いのは缶詰タイプ

保存期間がとくに長いのは、パンやごはんの缶詰です。
缶は光と酸素と湿気のすべてを遮断できるため、中身が劣化しにくくなります。

ただし缶詰は重くて場所を取りますし、製品によっては缶切りが必要になる点には注意してください。
実際に食べ比べた感想はお水も不要!
そのまま食べれる缶詰飯3種
でまとめています。

水分が多いものほど期限は短い

いっぽうレトルト食品や、しっとりした食感を売りにしている保存パンは、水分を含んでいるぶん期限が短くなります。
そのかわり味は格段においしいため、期限の短さと引き換えに食べやすさを取っている、と考えると選びやすくなるでしょう。

栄養補助食品のバータイプは1年程度と、非常食としては短めです。
これは非常食専用ではなく普段のおやつとして作られているためで、こまめに食べて買い足す前提の食品だと考えてください。

なぜ非常食は3年も5年も保存できるのか

非常食がこれほど長くもつのは、食品が傷む原因を作らせない工夫がされているからです。
傷みの原因になるのは主に水分と酸素で、非常食はこのどちらかを、あるいは両方を取り除いています。

水分を抜いて微生物が増えないようにする

食品が腐るのは、微生物が水分を使って増えるためです。
そこでアルファ米や乾パンは、あらかじめ水分を抜いておくことで微生物が活動できない状態を作っています。

そのため水分の少ない非常食は、賞味期限が過ぎても見た目の変化がほとんど出ません。
ただし油分を含むものは時間が経つと酸化して風味が落ちていくため、においで判断する必要があります。

酸素を抜いて酸化を防ぐ

もうひとつの方法が、酸素を取り除くやり方です。
缶詰は密閉することで酸素の侵入を防ぎ、袋入りの製品では脱酸素剤を同封して袋の中の酸素を吸収させています。

そのため、袋がふくらんでいたり缶がさびていたりする場合は、この仕組みが壊れているサインになります。
期限内であっても、そうした変化がある製品は食べずに処分してください。

賞味期限と消費期限

賞味期限と消費期限の違いをご存知ですか?
賞味期限とは、おいしく食べることができる期限のことです。
これは容器や缶などを未開封の状態のもので、この期限(年月日)までは”品質が変わらず美味しく食べられますよ”ということを示しています。
主に、消費期限が設定されている商品よりも、傷みにくい食品に表示されています。

一方、消費期限とは、安全に食べられる期間のことです。
消費期限を過ぎると、腐り始めたり、安全な状態ではなくなることを意味しています。

どちらか一方のみだけ表示されているケースがほとんどですが、賞味期限は多少過ぎてしまっても食べることができる、ということがお分かりいただけましたか。
もちろん、どちらも未開封の状態で正しい保存状態で保存されていたものに限ります。

期限切れで無駄にしないための3つの買い方

非常食を無駄にしてしまう原因は、期限そのものより買い方にあります。
次の3点を意識するだけで、期限切れはかなり減らせます。

家族の人数ではなく「回せる量」で決める

必要量から計算して一度にそろえると、食べきれずに期限を迎えてしまいがちです。
そのため最初は少なめに買い、普段の食事に組み込めるかどうかを試してから増やしていくほうが失敗しません。

家族構成ごとの必要量の考え方は地震に備えていますか?
各家庭で備蓄しておくべき非常食
で解説しています。

期限をずらして買う

同じ時期にまとめ買いすると、期限も同じ時期に集中してしまいます。
そこで半年ほど間隔をあけて買い足していくと、期限が分散し、一度に大量消費しなければならない状況を避けられます。

買った日と期限を1か所に記録する

賞味期限の管理でつまずきやすいのは、どこに何をしまったか忘れてしまうことです。
そのため保管場所の近くにメモを貼るか、スマートフォンのメモにまとめておくと、確認が一度で済みます。

保管場所の決め方は非常食の保管場所でまとめています。

非常食を普段の食事に取り入れる

非常食の賞味期限が大幅に切れてしまうと、せっかく購入した食品が無駄になってしまいますよね。
そのため、定期的に賞味期限を確認、もしくは一覧などにして管理しておく必要があります。

オススメの方法は、「ローリングストック法」という方法です。
これは、普段の食事の一部に非常食を取り入れることによって、普段から非常食を消費することによって、新たに非常食を買い足す、という方法です。
こうすることによって、賞味期限をこまめに確認する必要もなく、非常食の管理が簡単に行えます。

ローリングストック法とは


賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではない

ほとんどの非常食は、2年~5年程度の長い期間、保存ができるように作られています。
特に、水分を含んでいないアルファー米などの商品は、賞味期限が過ぎたからといって見た目に変化が起こるわけではありませんし、すぐに食べられなくなる、という意味ではありません
開封して確認するとわかりますが、もちろん変色や異臭がするものは食べずに処分しましょう。

期限が切れてからどれくらいまで食べられるのか、食べる前にどこを確認すればよいのかは賞味期限切れ非常食はいつまで食べられる?
安全な見分け方と活用術
で詳しく解説しています。

食べきれない場合は

もし、ストックしている非常食が食べきれない場合、捨てるのは勿体ないですよね。
そんな時、覚えておいてほしいのが「フードバンクへ寄付をする」、という選択肢です。

フードバンクとは、賞味期限内でまだ食べられる食材を寄付することができる団体のことで、60年代にアメリカでスタートし、今では日本を含め世界各国で展開しています。
日本ではセカンドハーベスト・ジャパンという団体がNPO法人として活動しています。
個人からも食べ物の寄付を受け付けています。
詳しくは セカンドハーベスト・ジャパンの寄付案内 をご覧ください。

寄付の条件や手順は非常食の期限切れには防災バンクを活用しようでまとめています。

非常食の賞味期限に関するよくある質問

非常食の賞味期限は延ばせますか

一度決まった賞味期限を延ばすことはできません。
ただし高温多湿と直射日光を避けて保管すれば、表示された期限まで品質を保ちやすくなります。
逆に夏の屋根裏のような高温になる場所では、期限内でも劣化が進んでしまいます。

賞味期限の表示が消えてしまいました

表示が読めなくなった場合、正確な期限を知る方法はありません。
安全を優先して処分するか、においや見た目を確認したうえで自己判断になります。
こうした事態を防ぐため、購入時に油性ペンで箱へ期限を書き写しておくと安心です。

水も賞味期限を気にする必要がありますか

必要です。
市販のミネラルウォーターには2年程度の賞味期限が表示されており、備蓄用に作られた長期保存水でも5年から10年です。
飲料水と生活用水の必要量については水の備蓄についてをご覧ください。

賞味期限が近い非常食はどうすればよいですか

まずは普段の食事として食べてしまうのが確実です。
それでも食べきれない量が残る場合は、フードバンクへの寄付や、地域の防災訓練での試食といった使い道があります。

まとめ

非常食の賞味期限は種類によって1年から10年まで幅があり、「非常食は5年もつ」と思い込んで一括で買うと短いものから期限を迎えてしまいます。
そのため種類ごとの目安を知ったうえで、期限をずらして少しずつ買い足していくのが確実です。

まずはお手元の非常食を一度取り出して、期限を書き出してみてください。
そのうえで期限が近いものから普段の食事に取り入れていけば、次からは慌てて買い替える必要がなくなります。